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こばやしひでおのうんちく情報

年金制度のここが問題③・・・パートへの年金適用

この文章は、『週間東洋経済』平成16年2月7日号の読者の手紙欄に掲載された記事のオリジナル原稿です。

 政府の公的年金改革は、数字合わせにおわり、根本的な問題は先送りされそうだという。『週間東洋経済』1月24日号でライフの清水社長が「グランドデザインの無さが問題」とおっしゃっているのはそのとおりと思う。しかしながら、パートタイマーへの年金適用についての経営者としての意見には少し納得のいかないものを覚える。

 パートタイマーが、国民年金3号被保険者であるとすれば、その人たちの基礎年金は他の厚生年金被保険者が負担していることになる。数字的には、独身や共働き会社員とその企業の負担である。家計を支えるために働いているのであれば、そのパートタイマーは国民年金保険料を払えない結果、無年金あるいは少額の年金で老後を迎える可能性が高い。そういうパート社員を多数雇って経営している会社は社会保険制度のフリーライダーといわれてもしかたがないのではないだろうか。厚生年金負担が増えるのは確かに大変なことだろうが、もともと負担していただいていないことが問題だと思う。

 また、年金倒産が続出するという議論も、消費税を導入すると小売業はたちまち倒産するというのと同じで、かなり一面的な議論のように思われる。ただ、厚生年金をたとえば週20時間以上の労働者に適用することにした途端にどんな動きが表面化してくるかはある程度想像ができる。短時間労働者だけをねらい打ちにした改革は全く片手落ちである。

 すぐれた経営者の方々には、業界の最大公約数のような議論でなく、国のグランドデザインにつながるようなビジョンを提示していただきたいと願う。

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